2023.11.25〜26 伊豆諸島神津島のコロダイ、投げ釣りシマアジ

2023年の締めくくり。

皆さんこんにちは。晩秋の伊豆諸島神津島へ釣行してきました。今年の伊豆諸島離島遠征は3度のみに留まっており、このまま静かなシーズンで終えるのかと思っていた矢先、マサヤンさんから年内最後の神津島釣行のお誘い。仕事の都合がギリギリまでわからない状況でしたが、土日が休みとなった為、急遽神津島へ行ってきました。

通い慣れた沼津〜下田間の走行。いつも通り出船定刻時間ギリギリを攻めるお疲れモード。支度は港についてから始めるのがズボラ流。毎度、先にあぜりあ丸に乗り込みベンチの先頭に座っているマサヤンさんに見守られながらの乗船。事前情報では水温低下が急速に進んでいる様子。当日の海面水温は21℃。これはラストチャンスだろうなと気を引き締める。ここ数年、個人的に好釣果を叩き出している11月下旬の伊豆諸島。どんな魚が釣れるのかワクワクが止まらない人。寝不足気味ではあったが船内ではさほど寝ることができなかった。

神津島多幸湾に到着。マサヤンさんが宿にレンタカーを取りに向かい、しばし実釣プランを考える。今年多幸で記録級のタマンを上げるなど、多幸で数多の実績を上げたマサヤンさん。作戦会議の節々に多幸で竿を出したそうな雰囲気が伝わってくる。がしかし、当日は晩秋では珍しく東風が強めで西向きの前浜桟橋一択と考えていて、マサヤンさんも同意。マサヤンさんは3日休みを取得しており翌日が西風の予報から2日目に多幸に入るとのこと。いいなぁ

早速前浜に向かうと釣り人過多。なんだこれは…そうか、連休か(納得)。しかしタックルや装備を見る限り夜釣り組は皆無だ。しめしめ。

明るい時間帯は空いている港内の様子を見ることにした。サバの切り身を餌にチョイス。航路に投げ込んでいると、30分以内に竿が引き込まれた。竿尻が浮き上がった状態で生体反応が伝わってこない状態。嫌な予感がする。アレかな?。そう伊豆諸島には重量3桁kg越えのエイが生息していて漁港内にも徘徊しているのだ。恐る恐る竿を煽ると根掛かり…かと思う程ずっしり動かない…動かな…ズズズズ。根掛かり動き始めた。海底から意地でも離れない様子。こいつは経験豊富(釣られ済み)だな。浮いてこない個体だ。ナイロン8号の道糸。竿はサーフリーダーcx405。リールはオルルド釣具「ファイヤーゴリルド」。騙し騙しラインを巻き取り足元まで地面を這いながら寄って来た。いざ、勝負の時。竿を思いっきりぶち曲げてリフトアップ開始。やりとりの感覚から相手はそれほど大きくない。魚の弾きに呼吸を合わせドラグを滑らせ、数十センチずつラインを巻き取ると姿を現した。目測40kgはありそう。投げ釣りタックルで上がる限界サイズかもしれない。到底岸にあげられる場所がない為水面直下でリリースした。使用したナイロン8号「レグロン ワールドプレミアム」の強度が実感できた。

以降は生体反応無く、夜釣りの時間が近づいて来たので桟橋に移動。暗くなる頃には釣り人はまばらに。日没後からサーフ側の桟橋付け根付近で竿を出す。マサヤンさんが使用しているイカの切り身だけアタリの出ない生物に餌を取られるが、サバの切り身、小アジ1尾掛けには反応がない。暫くしたのち移動を検討する。マサヤンさんは実績場である港内側、私は深場落ちの魚を狙い堤防先端側へ移動した。

前浜桟橋は赤灯台付近から沖に向けて徐々に水深が増しており、比較的浅いサーフ側のポイントでも水深20m程度まで落ち込んでいる。早速サーフマダイMにアオイソメをたっぷり付けて沖の潮目目掛けて大遠投作戦。ナイロンをセットした仕掛けは堤防基礎側にサバの切り身を付けてキャスト。早々にナイロンの竿からドラグ音。しかしファーストヒットは即ハリス切れ。ラインがザラつきスッパリと切られていたのでサメである。2度目のドラグ音に対し即座に合わせを入れ、針を飲ませないようにすると上がって来た。1m程のエイラクブカだった。群れているのか、暫く続く習性があるので餌を小アジに変えて反応がなくなるか試す。小アジには全く掛かって来なかった。不思議だ。その後遠投竿から鋭いドラグ音。合わせを入れ回収した魚はこの時期でっぷりと脂の乗った型のいいメイチダイ。潮目の下にメイチダイが群れているようで、同じキャスト位置で5尾釣り上げた。

晩秋の神津島のメイチダイはカルキ臭のする個体が少なくいつも脂の乗った美味い刺身を堪能している。

サメやメイチダイのアタリが出ていると港内側にいるマサヤンさんに連絡を入れる。港内は甲殻類や小さいウツボに餌を取られ、大型魚の魚信が無いとのこと。

暫くメイチダイを釣っている間、マサヤンさんさんから釣果報告が来た。なんとコロダイ55cmを釣り上げていた。深場の方がアタリが多いと聞いて赤灯台付近に移動した1投目に釣れたとのこと。さすが素晴らしいとは思いつつ、私の仕掛けのところへ回遊してくる魚だったのではないかと考えると悔しみが湧く。絶対タマンもしくはコロダイを釣って帰る!と意気込む。しかし無情にも干潮前後の時合を過ぎアタリが無くなった。釣果のあったマサヤンさんは翌日の釣りに備え切り上げていった。私は朝の満潮に賭けて時合まで寝る。

マサヤンさんが釣ったコロダイ。羨ましい

5時半の満潮に合わせて4時過ぎに起床。マサヤンさんがコロダイを釣った赤灯台サーフ側に入る。ここはかつて過去記事にもある渡井勇氏が特大コロダイを釣った場所でもある。コロダイ狙い一択だ!と、俺にも釣らせろ心に火がつき、200gのアオイソメを使い切る勢いで大量にサーフマダイMに付けてカケアガリヘ集中キャスト。ドラグが鳴ったのは2投目の竿。満潮潮止まり15分ほど前の事。即座に合わせを入れ巻き取る。最初は重いだけ。しかしラインに横向きの角度がつく。そして浮上する前に暴れ出した。正体はもう分かっている。典型的なコロダイの引き方だからだ。魚が浮上してからライトを照らしネットイン。久しぶりに本気で魚を仕留めにかかって上げた釣果はとてつもない幸福感であった。

53cmのコロダイ。時合を的確に攻めれば釣果は必ず出る。

写真撮影やマサヤンさんへの報告、SNSへの投稿をしているうちに時合は終了。辺りも明るくなった。その後も残りの餌を消費する目的で惰性で竿を出し続ける。堤防基礎側は餌取りが湧き始めアオイソメが綺麗さっぱり取られてしまうので堤防真横へ大遠投。朝7時を過ぎた頃に遠投アオイソメ竿からドラグ音。上がったのはメイチダイ…かと思ったが、やけにスリムで顔に見慣れない水彩色の模様が。さらにはヒレ先も黄色い。後にSNSで指摘され発覚したのは、初魚種のサザナミダイであった。これには驚き。しかも70cmにまで育つと聞く。そんな大物が潜んでいる可能性がある伊豆諸島にはまだまだ夢がある。

サザナミダイ。是非とも70cmに達するような大型を釣ってみたい。

この釣果を上げた事で、4本全ての竿を遠投する。遠投するとあまり餌が取られないので、通りすがりの大型魚を祈るように狙い澄ます。暫く経ち、最も遠くに遠投したPE4号の竿を餌点検しようと軽く煽ると、ゴンゴンゴンと突然魚信が来た。居食いしていたのか、空合わせの感覚的に誘って食わせた感覚ではない。先ほどのサザナミダイよりも遊泳力とトルクがある謎の魚をラインを気にしながら少しずつ寄せていく。リーダーまで巻き取ると魚は右は左へ強く泳ぎ回る。ギラリと光った魚体はアジ系の青物で間違いなさそう。カンパチかな?と思いつつ浮上させた魚はなんとシマアジ。しかも良型。自身初の魚で驚きと感動が湧き上がった。私だけで無く周りに居た島のベテラン釣り人も驚いていたことからなかなかのレアケースなのだろう。

全く想像もしていなかった投げシマアジ釣果。44cm。

この釣果で完全に満足した為釣り終了。マサヤンさんと合流し、暫し釣り談義。もう一晩釣りをするマサヤンさんに見守られながら午後便のあぜりあ丸に乗り静岡へ帰還した。

上から時計回りで、コロダイ、シマアジ、サザナミダイ、メイチダメの刺身。

早速帰って各魚種を刺身で頂いた。安定のうまさのメイチダイ。ややタンパクで加熱料理向きのコロダイ。見た目はメイチダイに似ているが、身質がやや赤みを帯び、脂乗りが少なかったサザナミダイ。そして、やはりダントツに美味かったシマアジ。これは高い金払っても食べたくなるのもわかる味わいだ。フエダイの刺身を初めて食べた時の感動を思い出す。また釣れたら良いな。いや、2度と無いかも。本当に貴重な釣果だった。

2日目のマサヤンさんは、どうやらタマンをしっかりと仕留めたようだった。流石である。来年はもっと同行する機会を作りたい。

マサヤンさんは2日目にタマン60cmを筆頭に2キャッチ

タックル

竿・UlTiMa 23 リミテッドサーフ55-405

リール・SHIMANO パワーエアロ プロサーフ

・オルルド釣具 スーパーゴリルド5000

ライン・DUEL スーパーXワイヤー8 2号

・YGK オムニウム×8 4号

リーダー・SUNLINE クインスター14号

オモリ・U1鉄オモリ誘導天秤40号50号

ハリス・オルルド釣具 USNハリス 12号

針・ささめ サーフマダイM

餌・アオイソメ

投稿者: kajitani28

沼津・伊豆半島をホームに大物を狙う投げ釣り師です。

2023.11.25〜26 伊豆諸島神津島のコロダイ、投げ釣りシマアジ」への1件のフィードバック

  1. 梶さん こんにちは。同行参加に感謝でした。
    狙うポイントに魚信無く梶さんメイチ連発の呼び声に誘われ浜側ポイント入れたらいきなりコロダイ釣れました。何時もの回遊ルート先取りしちゃいましたね?(笑)
    でも、明け方、しっかりとコロダイ、シマアジと狙い撃ちも流石の梶さんです!
    西風に撃たれて月夜に潮目も照らされ狙い通りの60㎝タマン(ハマフエフキ)は良い引きをしてくれました。
    来年もまた楽しみましょう!

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