2022.11.13〜14伊豆大島のフエダイ、ハマフエフキ

2022年の秋シーズンはミッドナイトキャスターズの方々と釣りに同行する機会を多く取りたいと考えていた。理由はここ数年、釣果を上げることに集中し過ぎて、仲間内の集まりに同行出来ていなかったことを少し悔いていた気持ちがあったこと。更に昨年、恐縮ながらアングラーズマイスターに選出されたことでミッドナイトキャスターズに更に注目が集まったこと。かつて一世を風靡していた関東の大物投げ釣り集団の功績、健在ぶりを発信したいと強く思った。という背景がある。

秋シーズン初めから頻繁に同行したのはミッドナイトキャスターズ常連の政本敏行さん。離島遠征の度に大型のハマフエフキやフエダイを確実に釣り上げる経験、実績が大変豊富なベテランキャスターである。そしてもう1人、新生ミッドナイトキャスターズの常連、江尻林平氏。80cmオーバーのハマフエフキを始め、毎年のようにマダイやコロダイを的確な攻め方で手中に収める凄腕の若手。計3人の同行初回は野島沖堤防。日中から半夜にかけての釣行ながら政本さん、林平氏にマダイの釣果があった他、カレイ、コブダイ、イシモチと、魚種が揃い賑わった。

(中)マサヤンさん、(右)りんぺいくん

同行2回目は神津島。私が島に向かう前日から島内で竿を出していた政本さんがなんと初日から71cmの大マダイを仕留める事件発生。しかも餌はサバの切り身とのことで更に驚き。この回は更にフエダイ2尾を仕留めた政本さんの独り勝ちであった。

桟橋から大マダイ。お見事!

その翌週、3回目は伊豆大島へ政本さんと向かった。ミッドナイトキャスターズ常連の車椅子キャスター舟橋さんも同行予定だったが、予定が合わず今回は見送り。私は前回振るわなかった神津島のリベンジに燃えていた。林平氏は再び神津島へ向かう予定だったが、海況が悪く断念し西伊豆へ。

13日の昼に政本さんと大島に上陸。心昂らせ目的地へ向かう途中、林平氏からコロダイ55cm釣獲との連絡が入る。流石だ。彼は2年連続でハマコロマダイ(年間でマダイ、コロダイ、ハマフエフキ3魚種捕獲達成)を成し遂げている。脱帽。

りんぺい氏、年間ハマコロマダイを決める西伊豆コロダイ

この釣果を聞いて、絶対に大物を仕留めたいと闘志が湧いた。

12時に釣り場到着。政本さん曰く、早めに釣り場に入らないと好ポイントに入れないとのことで急いで釣り場に向かう。先端の角が空いていたので陣取らせてもらった。政本さんは堤防外側のテトラ帯の手前に釣り座を構え、ハマフエフキとフエダイを数多く仕留めている岩礁帯でフエダイを狙う。釣り開始直後から全くアタリのない時間が続いたが、15時頃になり、先端から斜め外側の砂地にアオイソメの房崖を投げていた竿に鋭いアタリが出た。突然のドラグ音に驚き。釣れたのは大きめのメイチダイだった。

メイチダイは時合い関係なく頻繁に当たった

その頃からようやく魚の活性が上がってきたようで、虫餌を投げると竿先が頻繁に叩かれ始めた。暗くなり始めた頃に、基礎側へ投げていた竿から鋭いドラグ音が鳴り響く。すぐにラインの放出が止まりラインが弛む。軽く合わせを入れ釣り上げたのはタカノハダイ。

暗い時間に当たることがやや珍しいタカノハダイ

更に再キャスト後暫くしてドラグが鳴る。上がったのはヨスジフエダイ。カラフルな魚を目の当たりにして離島の気分を満喫。

ヨスジフエダイ。近年は見慣れないカラフルなフエダイ釣果が目立つ

その後も堤防基礎側にキャストした竿にはメイチダイ、ホウライヒメジが釣れ続いた。満潮から下げに入った直後の17時50分頃、甲高いドラグ音が響く。大物を想定して、ドラグ緩めで合わせを入れ魚を、少し走らせた。緩急が強くガンガン叩きながら強烈に引き込む。あまり大きくなさそうだが良い魚が掛かっているので慎重に寄せてくる。姿を見せたのは45cm級のハマフエフキだった。

ハマフエフキ。小型だが、釣果が欲しかった夕方の時合にきっちり仕留めて満足。

岩礁を狙う政本さんはメイチダイが掛かった以外、時合にサカタザメとトビエイがヒット。私的に羨ましい軟骨魚類2種だが、引きが強く体力消耗して辛そうだった。

トビエイ。青く輝くハート型の瞳が美しい

この日は堤防先端の基礎側にアタリが集中しているので、夜中の干潮の時合前に政本さんも先端へ移動。夜中の干潮は期待できるとのことで、時合までしばし談話。次のアタリは干潮30分前の0時20分頃。政本さんの竿が引き込まれた。上がってきたのはハマフエフキ55cm級。これで2人とも本命キャッチでひと安心。

マサヤンさんにもハマフエフキ。これが干潮の時合い突入の合図だった。

そして干潮潮止まりに差し掛かった0時50分、2人で計6本出していた竿が次々に引き込まれる緊急事態。最初、私の竿が鋭いドラグ音で一気に引き込まれたが、合わせを入れた時点で根に張り付かれていた。掛けた魚はすぐに根から出てくるものの、すぐ近くの根へと瞬間移動を繰り返す。直後、政本さんの竿から強烈なドラグ音。やりとりを開始された直後、政本さんの他の竿に本命確実の強烈なアタリが来た。逃避と停止を繰り返しながら沖へ目掛けてどんどんラインが出ていくが、大物とやりとり最中の政本さんはなす術無しの状態。私が掛けた魚は根に張り付かれること4回、最後はラインフリーの状態から瞬時に竿を煽って急激にテンションを掛け魚にストレスを与える動作を繰り返すと魚が根から抜けた。一気に巻き取り開始。私が掛けた魚と政本さんの魚がほぼ同時に浮上。竿下に浮かんだのはエイと大きなフエダイ。掛けた魚がエイであると確認した政本さんは、アタリのあった竿を急いで手に取るが、既に根に巻かれていて捕獲することは出来なかった。あまりの不運にガックリと肩を落とす政本さん。私はフエダイを玉網に収め、陸上げ開始。その直前に私の他の竿のドラグが鳴り始める。急いでフエダイを堤防に横たわらせ、そちらの竿に飛びつくが、掛かったのは明らかに捕獲不可能な何か…。100m以上沖へ走られた後ビックサーフ16号が伸びてフックアウトしたが、命拾いしたと思える程の怪物だった。気を落ち着かせてからフエダイのサイズを測ると、フエダイの大台である50cm。8年ぶりの自己記録更新サイズで非常に嬉しい。時合の後はアタリがストップ。朝に別場所へ移動して竿を出したが反応は無かった。

感慨無量のフエダイ50cm超え。
大型になるほど体高、厚みが増す。そして驚くほど刺身が美味

今回は伊豆大島で大物を数多く仕留めてきた政本さんからの助言により沢山の魚を仕留めることができ、楽しい釣行となった。そして今回は同行出来なかった舟橋さんとの釣行も実現させたい。今後もミッドナイトキャスターズを更に盛り上げていけるように尽力していく所存である。

タックル

竿・UlTiMa ベーシックサーフ 30-420

  SHIMANO 14サーフリーダーCX-T405

リール・SHIMANO パワーエアロ プロサーフ

道糸・PE4号(スーパーXワイヤー×8)

リーダー・クインスター14号 15m(FGノット)

ハリス・バリバリ12号

ハリ・管付チヌ12号、ビックサーフ16号

装飾・ソフトタイプ夜行玉3.5号

マサヤンさんありがとうございました。

投稿者: kajitani28

沼津・伊豆半島をホームに大物を狙う投げ釣り師です。

2022.11.13〜14伊豆大島のフエダイ、ハマフエフキ」に2件のコメントがあります

  1. 梶谷さん こんばんは。
    去年は幾度か梶さんと一緒に投げられておかげで楽しい時間が過ごせ、投げの奥深さも改めて学ばせてもらえました。
    りんぺい君、Watai君、はじめ島々でともに釣りを楽しんだホンディさん、さとっちさん、冷たちさん、オダギさん、きむさん他ご一緒した皆様には感謝しかありません。
    梶さんはじめMNC皆さんにも大物を釣り上げ素晴らしい釣果を見せてもらえました。
    新生MNC管理人梶さんは益々釣果を確実にあげ今や全国行脚も始動開始の様で自身もうれしい限りです。大物魚種を追う努力に臭覚にはわてなどは足元にも及びませんよ。
    これからも大物魚種も視野に入れて活躍してくれることを期待しています。
    MNC皆様、今年も楽しく大物や旨い魚を狙って投げしましょう!わても老体に鞭打ってまた頑張ってみたいと思います。

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    1. 〉政本さん

      昨年は大変お世話になりました。
      ラスト神津島での年間ハマコロマダイは本当に凄かったですね!
      僕自身も、政本さんや若手キャスターのアドバイスで沢山の魚を釣らせて頂いて感謝でございます。
      伊豆七島の大物投げ釣りも有志者が続々と増えてます。ミッドナイトキャスターズが更に盛り上がりますよう、精進して参ります。
      今年もよろしくお願いします(^^)!

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