
今年の前半はハイスピードでハマフエフキの釣果数を稼いだ。特に1月から3月にかけての冬季に70cmオーバー2尾を含む4尾をキャッチでき、更に離島でも釣果もありで過去1好調の年となった。内心既に満足しており釣行ペースを落とそうと考えていた。しかしそんな時一本の電話がかかってきた。磯投げ情報の飯田編集長からであった。
「特集で大物投げ釣りの記事を掲載したい」との内容で、恐縮ながら引き受けさせて頂いた。記事を作成する上で欠かせないのがポイントガイドである。過去の記事でも何箇所かポイントガイドを掲載させて頂いているが、場所が被らないようにすることを意識していて、何箇所か把握しているフエフキポイントから選出するより、個人的に新規場所で釣果を上げ、それをポイントガイドに掲載したいと考えた。
向かったのは西伊豆の仁科エリアの中で最も沖に突き出している安城岬。今から15年ほど前、MNC創設者の金子さんが最初の最初に大型のハマフエフキを仕留め開拓した西伊豆のハマフエフキ発祥の地である。この釣り場にはじめて足を運んだのは昨年7月。その時は長梅雨の雨に打たれ手返し悪く、ウツボラッシュに襲われ厳しい釣行となった。この機会にぜひこの場所で釣果を上げたい。

朝8時に安城公園の駐車場が開き車を停め釣り場へ向かう。入釣ルートは手摺がありわかりやすいが、早朝は蜘蛛の巣が行手を阻み、ヘビも出るので足元に注意する。15分程山道を進み先端の磯場に到着。先客が不在だったのでまずはラインに錘だけをつけ海底調査をして行く。湾奥にある仁科港から亀甲岩の正面にかけての船の航路下は砂地が広がっており手前は岩礁が広がる。遠投すると海藻と根が点在していて仕掛けをサビくと根掛かりを起こす。当日は潮流の早い大潮周りに加え、うねりもあり、正面の根周りにキャストして数十分置いておくと道糸が根に回ってしまい根掛かりを起こすので、舟道に投げ込み短いスパンで餌転換を繰り返す作戦で挑むこととした。

日中から釣りを始めるが、ウツボが相変わらず多い、しばらく仕掛けを打ち返すと軽く竿が浮き上がるようなアタリで30cm程のオニカサゴが釣れた。

日没後、仕掛けを誘導式に変え本番タイム突入。餌は他魚種を狙うことと、ウツボラッシュ対策でアオイソメの房掛けを使用。イソメ餌でもウツボは食いついてくるが、身餌より比較的餌持ちが良い。17時半頃の満潮前後に狙いを集中し、5分おきに竿を上げて餌を確認すると時折甲殻類か何かに素針にされる。下げ潮に差し掛かり潮流でラインが根周りに流されるので丸っ切り砂地のど真ん中へ投げ込み耐えていると、20時頃に甲高いドラグ音が響く。合わせると当たりの激しさの割に軽い感触で42cmのハマフエフキをキャッチ。釣り座が狭く、処理中にもう一本の竿にヒット。根に回られると厄介なので回収するとそちらには27cmのカサゴがついていた。

23時頃が干潮。その前後1時間が時合だ。イソメが残るようになってきたのでイカ短に切り替える。ポイントも正面左側の岩礁と右の砂地の境を意識して50m程投げ込む。すると22時頃に再び強烈なドラグ音が響いたが、合わせを入れる前に負荷が消え外してしまった。しかし悔しさに駆られる暇はない。群れが回ってきたはず。このチャンスに付け餌をカツオのハラモに変えた。知人から食品ロス対策で大量に余るカツオのハラモを釣り餌に利用できないかとテスト用に頂いていた。この大チャンスに使わせて頂くこととした。22時20分頃、キャスト後糸フケをとり眺めているとすぐに竿尻がゆっくり浮き上がり始めた。エイのアタリに見えたので半信半疑で軽く合わせ、そっと聞き上げると1発強烈に引き込まれ???状態でやりとりを開始した。時折強い抵抗を受けながら少しずつ寄せる。左側の足元少し先に高根があり、右へ誘導しようとするも魚はそれを無視して左側へ逃げていく。ヒヤヒヤしながら少しずつ根から離した角度で竿を構えポンピングしていく。根にラインが当たる感触を感じたが、16本撚りのPE4号(UlTiMa スーパーコア)ラインは無傷。やがて大きめのハマフエフキが浮上した。うねりでタモ入れ苦戦しながら67cmの良型を仕留めた。


この1尾以降、ウツボのアタリがではじめる。干潮から上潮に差し掛かる前にアオイソメの房型けで1発派手なアタリがあったが、強烈に走られている間にハリスが切られてしまった。ウツボで傷がつけられていたのかもしれない。時合が過ぎると睡魔に襲われ岩の上で仮眠を取り、明るくなってから帰宅した。
翌日に木負堤防で磯投げ情報の実践編で取材釣行。こちらでは私自身、沼津エリアで初の小型ながらハマフエフキを釣り上げ驚いた。他にアタハタやカサゴが多く大型は出なかったが釣果には恵まれた。

今回の釣行記事が掲載された磯投げ情報2021.10月号は現在発売中。お手にとって参考にして頂きたい。
タックル
竿:shimano サーフリーダー405cx-t
リール:パワーエアロ プロサーフ太糸使用
道糸:UlTiMa スーパーコア4号+テーパーナイロン12号10m
ハリス:バリバス12号
針:丸せいご20号
餌:アオイソメ、カツオのハラモ
梶さん 何時もながら相変わらず釣りますね。良型ハマフエフキや獲物確保、お見事です。
残ってるカツオのハラモを餌とか、コスパ良しも参考になります。
なんだかんだ言ってるおっさんは、このところ西伊豆で釣果出してないので反省してます(笑)
また釣りまくって、釣果を楽しませて下さい!
いいねいいね