
一度吉陽に戻り仮眠を取った後、昼過ぎから元町港へ向かう。眠気と疲労は相当なものだが、残された時間と体力でどれだけ魚釣りが出来るのか挑戦に走った。途中新しくできたというラーメン屋に寄った。

疲れた体に染みる、そして眠くなり目を閉じているといつのまにか元町港に到着していて渡井君に起こされる。
堤防左側の先端からイカの切り身を餌に50m程投げ込む。根混じりの砂地のようでイトフケを取るとすぐに道糸のテンションが張る。もう一本の竿も出し終え、メタルジグでも投げようかと支度して竿から離れた途端投げ竿がシーソーになった。
急いで竿の元へ向かい合わせると魚の引きが伝わる。真昼間に何がかかったのかワクワクしながら魚を寄せると40cmオーバーのメイチダイだった。デカい!嬉しい。

その後アタリはなく暗くなる前に再び岡田港に移動した。先端付近に入り竿を出す。デカサバ1匹をつけた渡井君の竿に反応があり、食い込ませたところで合わせるとヒット。上がったのはエイラクブカであった。

その後はアタリもなくとうとう睡魔に負け宿へ戻った。
翌日、船の時間まで往生際悪く岡田港で竿を出した。8時ごろに魚らしいアタリが来て期待するも小さなセンニンフグだった。水面に浮上するときの鮮やかな水色は少し癒される。

静岡に帰還し、真っ先に向かったのは三島のウツボ屋さん。そしてウツボ世界記録保持者の西野勇馬君にも連絡を入れた。すると長さは私の釣ったウツボの方が長いという。西野君の記録は5.05kg。そして運命の計測。


なんと5.385kg。JGFAおよびIGFAの記録を更新した。早速エントリーシートを作成してJGFAへ送った。1ヶ月後に日本記録に認定。そして半年が経過した4月中頃、世界記録の認定証が届き正式なIGFA世界記録となった。


このウツボはテレビ、新聞、ネットニュース、ラジオに紹介してもらい、私にとって飛躍の1尾となりました。
船でアクセスした先に夢のある島の釣り。離島遠征にどハマりしてしまいます。
タックル
竿:shimano サーフリーダー405cx-t
リール:パワーエアロ プロサーフ太糸使用・10 ソルティガ4500
道糸:PE3号+テーパーナイロン12号10m・PE6号
ハリス:バリバス12号
針:管付きチヌ12号
餌:イカの切り身、サバの切り身