2025.8.10〜11 伊豆諸島 神津島のハマフエフキ80cm

人生初のハマフエフキ釣果は、かれこれ12年前に遡る。大学のアウトドア部に所属していた友達数名から式根島にキャンプに誘われ、当時まだ離島遠征に行ったことがなかった私は二つ返事で同行決意(釣りしかしないよと告げた)。

2泊3日の遠征期間フル稼働で港から竿を出し、2夜目の夕刻に人生初のハマフエフキ、74cmを仕留めることができた。当時はドラグ調節の知識さえ無く、ナイロン10号ドラグフルロックで奇跡的に取れた魚であった。

時は2013年8月の釣果。この最初の1尾が長らく、2022年の5月に77.5cmを仕留めるまでの9年間、自己記録に君臨し続けたのだった。5年間釣果無しの時期を挟んだりもした。今となっては比較的安定して釣果の上がるハマフエフキだが、数々の絶望を味わった20代前半の日々は決して忘れる事は無く、釣果が上向きに転じてからもサイズが伸び悩み、ひときわ目を引く大物を釣ることができない事が人知れずコンプレックスとなっていった。

一向に達成出来ない長年の目標、ハチマル(80cm越え)。いつか釣れるだろうと思いながら釣行を重ねてきたがなかなか拝めることができない。そればかりか最近、ダラダラと釣行を重ね続けた挙句かつてのフエフキ釣りに対する刺激が弱くなってきた事に気づき始めた。飽きたというわけでは無いのだが、いつまでも同じような結果を出していては感動も薄れるわけで、そろそろガツンと1発特大サイズを釣り上げ、年内にも80cm級を仕留めるという目標を密かにたてた。

フエフキを狙った釣りを初めて開始してから、実に15年目。もはや自分だけの力で仕留められる魚では無いことは明白。ただこのホームページには80越えの釣行記が掲載されている。神津島にて数本ハチマルオーバーが仕留められているので、それに従い私も実績ポイントに入釣した。

当日は波が高く、前浜桟橋には波飛沫が上がってくる状況。こんな時に期待がさらに高まるのが港内”コの字”のポイント。外海の波が高くザバザバな日ほどアタリがよく出る。日暮から暫くはウツボやイシガキフグが餌を突く小刻みなアタリが竿に伝わってくる。特に桟橋周りはイシガキフグが非常に多く、表層から海底までホバリングしながらひしめいている。一応、イシガキフグは頻繁に釣れる時間帯や、夜中にも釣れてくる時は本命魚の回遊がない指標になるので、朝までに餌を使い切らないように小刻みなアタリがなくなるまでは餌を小さく付け温存する。

19時半頃、断続的にイシガキフグらしきアタリがで続ける中、堤防基礎際に投げ込んでいた仕掛けにまた小さなアタリが出る。またイシガキフグか…と思い、アタリが途絶えたところで聴き合わせをすると大きく竿が絞り込まれる。ゆっくりガンガンと非常に重たい引きで横走しながら港内へ向かう魚。これに対しマダラエイだな、と溜息混じりに基礎をかわすように竿を寝かせて応戦する。頭の中ではしばらく、30kg級のマダラエイを思い描いていた。引きがそっくりだ。しかし気になるガンガンガンという感触。中型アカエイは時々そのような引きを感じるのだが、マダラエイはグイーっと引っ張り込む引きしか感じたことがないので、魚が近づくにつれ???が多くなる。

もしかしてハマフエフキ?

足元まで来たときに慌ててGoProの電源を入れる。そのおよそ5秒後に魚が浮上し、ヘッドライトで照らすととんでもないサイズの老成タマンが水面に顔を出している。60cm枠のネット一杯に押し込み陸上げし、しばし魚を眺める。いかにも老成個体で、厳つさや尾鰭の丸みを感じ、腹部の凹みに合わせて尻部が変形している。そしてデカい!これに尽きる。そして冷静になってきてサイズが気になった。80cmあるんじゃない?と

スケールに乗せると80cmの目盛りの上に尾鰭の先が重なった。本当は紛れもなく80cmオーバーという、疑いようのない1尾を釣ってハチマルクリアとしたかったが、このサイズ感の1尾を釣り上げるのに初釣果から12年も経っている。もうこれで許してくれよと自分に言い聞かせ納得した。それに見た目からして明らかに老いた巨大な魚を頂きたくはないので何度もエラにバケツの水を通して重さを測る間もなくリリースに努めた。始めフラフラと水面を漂っていたが、次第に元気を取り戻し海中深く潜水していった。

この1尾に満足し一度宿に戻って食事と仮眠を済ませた。さらに朝方3時頃に起床し朝まず目を狙う。まだ辺が暗い4時頃に強烈なアタリが来た。港の出口へ逃げようとする魚の引きを止め切り、75cmのタマンも追加した。やはりというか、80の老成個体よりも、魚体が美しく力強い見た目のこちらの魚の方が断然引きが強かった。

今回の釣行では、外海が荒れ気味だったことで港内で集中して竿を出したことが好釣果に繋がった。数日後、凪の状況で同じポイントに入ったのだがアタリが無かった。その時の釣行もまた記事に認めようと思う。

タックル

竿 オルルド釣具 怪魚釣りの極意”兆”/ロングキャスルド13ft XXXH

リール ゴリルドビースト

ライン レグロンワールドプレミアム12号/オルルド釣具 ストロング5号+サンライン クインスター24号10m

ハリス バリバス28号

針 オルルド釣具 スペシャルタマン21号

餌 イカ短

投稿者: kajitani28

沼津・伊豆半島をホームに大物を狙う投げ釣り師です。

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