2023.5.14 伊豆大島のハマフエフキ63cm(U1.T氏)

MNCの皆さん、ぶっこみ釣りをこよなく愛する皆さん、こんにちは。U1です。
2021年5月以来、2年ぶりに釣行記を書かせて頂きます。

GWで和歌山遠征で惨敗を帰し、明くる日慰めてもらうつもりでの西伊豆で弩級のあたりをバラし失意のどん底にあったとある日、
MNCのマサヤンさんから「伊豆大島にいくけど誰か同行しない?」とMNCメンバーにお誘いの連絡が入りました。
私(U1)はマサヤンさんとはまだお会いしたことはなかったため、二の足を踏みつつ長考しカジさんへ相談。
「全然平気ですよ」との返信を受けて「ご一緒させて下さい」とお願いの連絡をしました。
熟練のぶっこみ釣り師の1柱とご一緒できる機会など多くはないですからね。貴重な1泊になるはずです。

善は急げと明くる日に東海汽船のジェット便チケットを予約。
本命「タマン」を釣るためにリールの選定や仕掛けの不足がないか見直し当日を迎えます。

出船当日の朝は生憎の雨。
熱海港からジェット船に乗り込みいざ伊豆大島へ。
船の中でマサヤンさんと初対面を果たし、釣り話に花を咲かせていたら一瞬で伊豆大島へ到着。
話は尽きることなく、内容が濃く釣果へ繋がるヒント盛りだくさんでした。

伊豆大島に降り立つと雨はパラパラと小雨になり風が強まってきていました・・・
雨が止み始めただけ有難いですが、南風強風だと釣り場が限定されてきます。
マサヤンさんとも同じ見解で、昼食を取りながら作戦会議。
最終的にマサヤンさんの経験9割、私の経験1割くらいの意見でM港北側へ入釣することにしました。

14:00ころ夕飯の買出しを済ませて釣り場に到着。
桟橋南側は波飛沫が岸壁上まであがって濡れているほどの荒れ加減。
しかし、熟練のマサヤンさんと少なからず荒れでの釣果を得ている私は必ずタマンが入る場所があることを知っています。
マサヤンさんが「爆釣か夜中に数発どたばたするか、朝まで無が続いて朝に1発だけか・・・」と
タマンの釣れパターンを上げていきます。当然、爆釣を願いつつ竿を出し仕掛けを用意して、
お互いに波の当たり方や潮の入り方を考え、思い思いの場所に竿立てを置き気合を入れていきます。

二人のエサの準備にも個性が見て取れました。
私はエサを数パターン用意して当たりエサを探すタイプ
今回も「青イソメ」「アジ」「イカ短」「鯖の切り身」「カツオのハラモ」「ロールイカ」を持参
マサヤンさんは厳選した「本ムシ」「イカ短冊」「アジ」を持参していました。

私は明るいうちは青イソメを軸に探っていきます。
マサヤンさんは本ムシを付けて投下。

15分も経たないうちマサヤンさんの竿に当たりが出てすっぽ抜け。
針が口に入らない魚か?と話ながら再投下するとすぐに反応がありドラグが出る。
マサヤンさんがやり取りを始めて上がってきたのはイシガキダイ。
本ムシでイシガキダイが釣れるのを初めて見て興奮する私(笑)
時合いなのかマサヤンさんがイシガキダイを30分もせず2匹目、45分もせず3匹目を仕留める。
なんなんだこの人はと驚きを隠せませんでした。

マサヤンさんの釣果から遅れて1時間、青イソメを投げていた私の竿にもようやくHIT
軽めのドラグが出て念願の石物(イシガキダイ)か!?と期待を膨らませリールを巻くと赤い魚体「オジサンだぁ~!」


悔しがる私を見て「U1君こっちのラインで投げてみなよ」とマサヤンさんがポイントを分けてくれました。
暫くするとドラグが走り合わせるもハリス切れ、7号ハリスから4号ハリスに落としたせいでハリス切れさせてしまいました。
ほぼ間違いなくイシガキダイの当たりだっただけに悔しくてたまりませんでした。
悔やみながら12号ハリスへ付け替え再投入、若干さびいて仕掛けを置いて30秒。
再び反応があり合わせを決めます!
期待を膨らませリールを巻くと赤い魚体「アカハタだぁ~!」赤い魚に恵まれる日のようです。
フエダイへの期待値が0.1%くらい高まりました。

マサヤンさんはその後も日が落ちきるまでに、メイチダイ・ネコザメを追加し夜への期待感は増すばかり。
今日はめっちゃ釣れる日なのでは?という錯覚に陥りました。

天候は風の強さと波の威力ははそのまま、刻々と日が落ちていき夜へ突入。
タマンが出やすい時間に入るものの、私もマサヤンさんにも釣れるのはオジサンばかり(笑)
私はというと、オジサンの写真をホウライヒメジとツイートすると友人から「それホウライヒメジじゃないですよ」と連絡が入り、
調べても分からずツイッターの有識者に投げかけると”アカヒメジ”と判明 初魚種で大喜び。

アカヒメジ


しかも、最初に釣ったオジサンはオキナヒメジということも判明しました。
結局「ホウライヒメジ」「アカヒメジ」「オキナヒメジ」とヒメジ系の魚が3種も見られました。
ひっくるめてオジサンと呼ぶ魚もしっかり同定すれば新魚種で大喜びです。
ゲストの魚で喜べるぶっこみ釣りって素敵です。

ホウライヒメジ。この種類は、尾ビレの付け根の黒い斑点が尾の付け根中間より下側まで達しているのに対し、オキナヒメジは中間まで達していないことが特徴。

さらに時間は進んでいきますが・・・
私は足元でアカヒメジ・投げではネコザメを追加するもののほぼ沈黙の夜が進んでいきました。
マサヤンさんはホウライヒメジを定期的に追加していくも本命の当たりはなく夜は進んでいきました。
夜が深くなっても本当に当たりも無く1時間おきにエサの状態を確認するくらいの作業・・・

日の出が近くなった3時ころ、ふと自分の竿の並びに違和感を感じました。
私の竿のエサ並びは沖側からアジ・アジ・イカ短でした。
いずれのエサも無傷でしたが、去年からあたりえさのアジが横並びにあって無反応なのはおかしい気がしました。
考えていると、もしかして外すぎるか?もう少し湾内に入ってきているのでは?と思えました。
違和感を解消するべくアジ・イカ短・アジへ竿を1本分内湾側へ移動しました。
これでも反応が無ければどんどん湾内へ移動してみようかと思っていましたが、
結局明るんできた頃には釣り人がちらほら入り始め移動はできない状態で粘ることに・・・

4:25 空が明るくなってきてヘッドライトもいらなくなってきたような明るさになり、
脳裏には「納竿を何時にするか」を考え始めていた時・・・
緩めに設定していたドラグからラインが一気に放出されていきます!

少し遠くの車内で風を避けて眠気と戦っていましたが、ダッシュで竿へ走ります。

竿を手に取り、ドラグを若干弱めに設定して大事にファイト開始。
1年ぶりのタマンの引きは非常に重く、足が震えました。
力強い引きから本命タマンだとほぼ確信していたものの、過度な期待はせず水面に出てくるまでは慎重にやり取り。
水面に上がってきたタマンの姿を見て惚れ惚れしながら取り込み完了。ホッとしました。
計測するとサイズは63cmでした。
中型サイズですが大満足の1匹です。


もう納竿しても良いかと思いましたが、
マサヤンさんから「続くかもしれないから打ち直そう!」と一声頂きました。
そうだ!一発で終わらない可能性があるのがタマン!とやる気を鼓舞して打ち直しましたが、
その後は29cmのカサゴと少し大きめのうつぼを釣って力尽き納竿です。


※実は仮眠しては蚊に襲われてで一睡もできていませんでした。
二人で片付けを終え、御神火温泉へ移動し温泉へ入り畳に横になってやっと縛睡できました。
釣果があったおかげで良い気持ちで寝られました。

帰り便の時間前に出帆港の岡田港へ移動し船が来るまで仮眠。
ジェット船が来る時間になり、マサヤンさんに心からのお礼を言いがっちり握手。
またの機会にはまたご一緒させて頂きたいと思います。

今回の釣行はマサヤンさんの怒涛のスタート釣果と安定した釣れっぷりに感銘を受けました。
潮と地形の読み、経験からくるポイント選びなど非常に学びの多い1日でした。
私もぽつぽつとしか釣果が出せない中、最後にタマンを釣り上げることができて良かったです。
今後の釣行へと活かして頑張っていこうと思います。

予断ですが、今年もマダイとタマンを揃えたので、ハマコロマダイに王手を掛けました。
まだ釣ったことのないコロダイへの情熱は高まるばかりです。

タックル

竿:ガーラモンスター12号
リール:ウィンドキャスト6000QD
道糸:PE5号
リーダー:ナイロン100lb(24号)
ハリス:VARIVAS(OceanRecord)
針;スペシャルタマン21号(オルルド釣具)
エサ:アジ

管理人コメント

ハマフエフキ釣果おめでとうございます。早朝の1発を見事ものに出来ましたね。ドラグフリーでのハマフエフキのアタリを動画に収められたのも素晴らしいです。特徴的な高速で走っては止まるを繰り返す。という典型的なフエフキのあたり方。これが動画に収められているのは貴重です。更なる大物釣果期待しております。

投稿者: kajitani28

沼津・伊豆半島をホームに大物を狙う投げ釣り師です。

2023.5.14 伊豆大島のハマフエフキ63cm(U1.T氏)」への1件のフィードバック

  1. U1さん 遅まきながらコメントすいません。
    お陰様でこの日は初めてお会いしたのに気さくなU1さんで楽しく大島釣行が出来て感謝しております。
    前から動画配信なども楽しみに観させてもらっておりました。
    私はイシガキダイが立て続けに釣れ少し安堵しておりましたが、U1さんが明け方ポイント探り見事なハマフエフキを釣り、見事な逆転ホームランでしたw シブい中見事でした!
    これに懲りずにまた竿を並べくれれば幸いです。
    おめでとうございます。

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