2023.1.9 伊豆堤防のシロアマダイ（投稿者:フルロック氏）

〜2023年初キャストは伊豆半島の超レア魚〜

2022年は不本意な年であった。それはベイシャークダービーでの惨敗、キャスティングでターゲットとしたシュモクザメ、クエを釣りきれなかったことに他ならない。この悪い流れを断ち切るべく、新年が明けた早々、1月8日大潮に伊豆半島に向けて釣行した。

狙いは大型軟骨魚あわよくばシュモクザメということで、水温低下の影響の少ない水深のある堤防を選んだ。入釣時間は18時、そそくさと3本のキャスティングロッドをセットして、用意した冷凍コノシロ(東扇島産)、ヤリイカ、サバを投入していった。

◆下げ潮は子猫がフィーバー

一投目からヤリイカ餌にアタリがあり、穂先が揺れる。ユルユルにセットしたドラグが断続的に引き出されるが、合わせるも魚は乗ってこない。ならばと、針サイズを落とすとようやくフッキング、引きも少なく上がってきたのは小型のネコザメであった。小さな当たりの中、それまでとは違った大きなアタリに引き出されるドラグ！アワせると確かな重量感が。海面を照らしたライトに浮き上がったのはエイの魚影。アカエイか、とがっかりしながらもキャッチしてみると縁側の色味が白い、15㎏程度の新魚種イズヒメエイであった。

この後、ネコザメのアタリは下げ一杯まで続き、40㎝クラスの子猫を6尾キャッチすることができた。

◆深夜の静寂を破る大型軟骨魚

下げ潮が進み、干潮の前後にはネコザメらしきアタリは遠のき、沈黙の時間となってしまった。「まさか、これで終わり？」と深夜の海を見つめていると再び竿先を揺らす大きなアタリ。静寂を破るドラグ音でラインが一気に引き出されていく。大アワせで乗せた後やり取りの末、おなじみのドチザメの1３0㎝クラスをキャッチした。

子猫、イズヒメエイ、ドチザメと恵まれた釣果に満足もあり、午前4時ごろには再びアタリが遠のいたので撤収も考えた。が、上げ一杯に再び時合が来ると釣り人の勝手な予感あるあるで続行した。

◆朝マズメは超レアゲスト

　遠くの山の端が朝日を背負い始めるころ、海面で何者かのボイルが始まった。サバなら絶好のエサになるのでルアーロッドに小型のシンペンをセットした。棒引きリトリーブでほどなくヒットしたのは40㎝程度のヒラスズキであった。ボイルの時間はあわただしく30分もなかったが、3本のセイゴをキャッチすることができた。

セイゴと遊んでいるうちに夜は明けてしまっていたが、断続的にアタリはあり合わせても乗らない時間が続いていた。半分諦めながらも粘っていると、鈴にハッキリとしたアタリと引き出されるドラグ！十分食い込ませてから乗せるが、遠投のためか引きは強くはない。小型のアカエイかな？と疑いながら寄せてくると、時折ゴクゴクと頭を振るような引き。これは何かと足元まで寄せてくると鋭い突っ込み、ギラリと光る魚影が見えると、マダイだ！とギャラリーから声がかけられる。いや、でもちょっと違う、これはアマダイだ！と訂正が入る。まさかの初魚種に緊張しながらも取り込みに成功したのは、驚きのシロアマダイ48㎝であった。

その後、2尾目を追釣するべく粘り続けたが、今度こそ小型アカエイがヒットし、フラグを回収したところで納竿とした。

2023年の初釣りは、初魚種で大満足の結果となった。とは言え、昨年度からのターゲット、シュモクザメとクエには届かなかった。これから厳寒期を迎えるにあたって新しい釣り場を探索しながら、深夜のキャスティングゲームを楽しみたいと思う。

◆釣果まとめ

ネコザメ　6尾

アカエイ　2尾

イズヒメエイ　1尾

ドチザメ　1尾

シロアマダイ　1尾

◆タックル

　ロッド　：　シマノエアロキャスト425DX

　リール　：　ダイワクロスキャスト5500

　ライン　：　PE3号

　リーダー　：ナイロン14号

　仕掛け　：　オルルドL字天秤(誘導式)、オモリ30号

ナイロン14号、オルルド管付きチヌ12号

管理人コメント

幻のシロアマダイ、しかも堤防から！これは凄いです。お話お伺いして仰天しました。かつての伊豆ミッドナイトキャスターズの投稿でシロアマダイの釣行記がございました。私の知るところ、はっきりとした伊豆ショアシロアマダイの情報はその投稿だけで、実に13年ぶりのシロアマダイ釣果情報です。おめでとうございます。昨年の悪い流れはこの1尾で断ち切りましたね！シュモクザメもクエも、この調子なら今年きっと釣れますよ。圧倒的に高難度の獲物に出会えましたから！静岡方面にお越しの際は同行したいので是非ご連絡ください。