
昨年冬から狩野川河口にキビレを狙いによく通っている。今まではユムシやイソメ類を使って入釣していたのだが、何せこの川は餌取りが多く、攻略するのが厄介で他の釣り場の帰りに余った餌で遊ぶ程度でキビレを狙っていた。
昨年12月、使用頻度の多いサバの切り身を河口部で使用したら何が釣れるだろうと思い、小さめにカットして餌に使ったところキビレが好反応を示し、その後毎回釣果が上がった。面白くて頻繁に通いだしたことで、キャストポイントを変えればフグの群れをかわせる発見にも繋がった。
年が明け、早春のこの時期にもサバの切り身で釣果を上げることができれば新しい釣り物として紹介できると考え、3月末に竿を出してみることにした。会社帰りの午後9時頃に友達を連れ軽く入釣するが、やたらとフグが多い。下潮真っ只中で川の流れが早く潮流でフグをかわそうと考えていたが作戦失敗。翌日の仕事に支障が出ないよう友達を家の近くまで送った。
その後帰宅している途中、もう少しで時合であることに気がつく。餌のサバの切り身が1切れ残っているので、30分程度竿を出して様子を見ることにした。
干潮から上潮に差し掛かったタイミングだが、未だ川の水流が強い。流心を責めるとフグの餌食になるので、手前の流れの悪い淵と水流の間に仕掛けを落とす。もう一本の竿もその少し先の常夜灯と常夜灯の中間に投げ込んだ。すると1分程度で先に投げた竿のドラグが軽く鳴る。竿先がカクカクと揺れるのを確認して合わせると魚信が手に伝わる。釣り上げたのは40cm程のキビレ。本命ゲットである。

1人で釣りをしていると納得の行く写真がなかなか取れず、キビレをバケツから出し入れしてなんとか撮影完了。生きていることを確認してリリース。スマホを見返し余韻に浸っていると、しばらくしてもう一本の竿が小さく揺れ始めた。1尾釣った直後の余裕からビデオを回してから合わせを入れた。しかしその小さなアタリの魚は実はデカかったのだ。
こちらが始終である。
突如現れた驚愕のランカーサイズシーバスに唖然。平日にこんな大物が釣れても即リリースすることしかできない。長さだけ測ると96cmあった。弱らぬうちに納得いく写真も撮れないままリリースした。
この後興奮で帰宅してもなかなか寝付けず翌日の仕事は正直きつかった 笑。




それにしても狩野川のランカーサイズはここ最近耳にしておらず、伝説なのでは?と思っていたのでまさか150円のサバの切り身で釣れたことも踏まえ、私の竿に来たことに感激した。河口部の身餌ブッコミはすごい可能性を秘めていそうだ。
タックル
竿:shimano サーフリーダー405cx-t
リール:パワーエアロ プロサーフ太糸使用
道糸:PE3号+テーパーナイロン12号10m
ハリス:フロロカーボン4号
針:丸せいご18号
餌:サバの切り身