
先月末の釣行で2尾のハマフエフキを仕留められたことで周年釣り続けられる確信に近づいたが、これからの時期が本当に難しいだろうと思う。
本釣行日は、低水温の厳寒期3月である。
ただ今年は冷え込みこそ厳しかったものの春の息吹は例年よりも早く感じられた。とはいえ水温はまだ16℃前後。しかしこの水温は例年に比べると高め。不確かではあるが大型の南方系はやや低水温に強いと聞く。いざ西伊豆へチャレンジ。

この日は初対面となる投げ釣り師2名と同行。以前から釣り方や餌をSNS上で教えていた方で、オフシーズンで釣れる確証はないと伝えましたが釣りたい意思を強く感じました。
暗くなる前に入釣。
釣り座は狭いので、1名は入りやすい定位置で竿を出してもらい、もう1名と私は高台からキャストしあたりを待った。
日が完全に落ちてからはウツボが頻繁に掛かる。
それほど大きく無く、高台へ容易に引き上げられるサイズではあるが、小さいサイズのウツボの方が仕掛けに絡まりやすいので厄介。ウツボ処理の時間が長い。
もう1人高台にいた方はウツボに嫌気が刺したようで下段に降りていった。
暫くするとウツボのアタリも途絶え始めてきた。
しかし私的にこれこそがチャンス。餌取りがいなくなった頃に大型の魚が回遊してくる印象がある。
22時少し過ぎた頃ようやくドラグを引き出すアタリ。面白い魚が釣れてると祈り回収したのは小さなエイだった。手のひらサイズまで小さいとこれはこれで面白いものだ

以降ウツボ1匹を最後にアタリが途絶え数十分が経過した23時半頃、事態は一変した。
タックルボックスに座りスマホの画面に目線を落としていると耳に強烈なドラグ音が飛び込んできたのだ。
それは唸りを上げたようなけたたましい速度で止まることなく走り続ける。
持っていたスマホをクーラーの上に置き急いで竿を手に取った。
走りっぷりはハマフエフキそのもの。ラインの放出の途中でドラグをクイックで締め込み1発合わせを入れた。魚の抵抗を感じたところでドラグを調節して一気にラインを送り込むと正しく沖へ突進していった。感触から追い合わせを入れなくてもガッツリフッキングしてるだろうとそのままやりとりをしながら斜面下のタモ入れの出来る位置まで降っていくが、ここで異変に気がつく。
これまでのは魚は左側の外海側の砂地に向かって泳いでいたが、この魚は右のどん詰まりの岩礁へ一気に突っ込んでいく。PE3号では即根ズレを起こす。竿を左に倒し強引に寄せある程度巻けたが魚に根に入られてしまった。
この隙に下段に降りるか悩んだが、手前の根を交わすため高い位置に居座りドラグフリーで待機。少しずつラインが出始めたので竿を煽る。すると魚信が復活。一気に下段へ降りて距離を詰めるが、ここでまた根に張り付かれた。ドラグフリーで暫く待っていると、魚が根から出る感触が伝わってきたのでいっきに竿を立て引き剥がした。魚は右側の根際を滑走する様に向かってくる。行けるところまで斜面を上り左に竿を寝かせ強引に寄せるとハマフエフキが浮上。同行者の差し出す玉網に納め釣り上げた。


群れできていれば同行者にも掛かるかもしれないと促したが、本命の姿が見れて満足された様で、さらに雨が降り始めたので日付けが変わる頃に撤収した。
年間で最も水温が低い時期に仕留めた価値ある1尾。釣りに行くことさえ億劫になっていた冬季にも夢はあった。
タックル
竿:shimano サーフリーダー405cx-t
リール:パワーエアロ プロサーフ太糸使用
道糸:PE3号+テーパーナイロン12号10m
ハリス:バリバス12号
針:管付きチヌ12号
餌:小アジ1匹