2019.8.3 神津島のハマフエフキ

2014年7月、私は自己2番目となる大きさ、73cm6.2kgのハマフエフキを西伊豆の田子港内で仕留め、勢い付けたつもりでいた。

がしかし、それから長きにわたる大スランプ(社会人となり狙いに行けなかった期間含む)で実に5年もの間ハマフエフキの顔を拝むことが出来なかった。

今年こそは!来年こそは!とか言っていたらあっという間に20代後半となってしまった。2019年、7月に入り、絶対仕留めると必死で西伊豆に何度も通ったが1回バラシがあっただけ。8月、離島遠征を決意。土日の弾丸遠征で行ける島で魚影が濃そうな釣り場を調べ、神津島は向かうことにした。

下田港から2時間の船旅。この日は沖合までもベタ凪で風もない。天候に味方され期待が高まる。夜まで時間があるので堤防周りで竿を出してみた。

メイチダイ
アカハタ

堤防右側にイカの切り身を付けて投げ込むと一投目にメイチダイ、二投目にアカハタが食ってきた。魚気が良くそのままここで夜釣りをしようか考えたが、今回はどうしても入りたかった場所がある。赤崎遊歩道の先にある地磯の先端だ。バスの時間に合わせ支度をし、乗り場へ向かうとタマン釣り師が3名並んでいた。赤崎へ向かいます。と話し込むと驚いたことに、一人は僕が調べていた赤崎の釣行記に登場していた車谷さんだった。もう一名は坂東さんだろうか、凄い方々とバスで鉢合わせしてしまった。移動中通り過ぎる釣り場についてとことん解説して頂き恐縮しっぱなし。贅沢の極み。上手く表現は出来ないが、来てよかったの一言である。

車谷さん達は赤崎手前のトロッコ跡で下車。ハマフエフキ初挑戦と話していたもう1名の釣り師は赤崎を目指していたので同行して釣り場へ。

アップダウンはそこまでキツくはないが、結構歩く。時折崖状の斜面を這いながら降りる場面も。海苔の生えた岩もある、今回海は凪いでいて入釣可能だが、波気のある日は注意が必要だ。

釣り座へ到着。同行の方はワンドの付け根を狙うとこのことで先端を譲っていただいた。感謝である。

餌はイカの切り身とユムシを用意。竿を4本並べ、サーフリーダー2本はユムシをつけ放置竿とする。もう2本はボトムキングとガーラモンスター。こちらにはイカの切り身を付け、餌取りを気にしながら手返し良く狙う作戦。

夕暮れを迎えいよいよ本番。果たしてハマフエフキの顔が拝めるか。

しかしイカの切り身が30分経っても無傷な程、意外とアタリが出ない。真っ暗になってからは小さなウツボが1本釣れたのみ。

大丈夫かなー(~_~;)と少し心配し始めた20時半ごろ、餌点検で先端の竿を回収して後ろを振り向くとサーフリーダーの竿先がカクカク揺れていて、ドキッとした途端竿がシーソーになりギィーと苦しそうにドラグが鳴った。慌てて持っていた竿を置きサーフリーダーの元へ向かうとラインがたるみ魚信が消える。冷や汗ダラダラ。バラしたか?恐る恐るラインのたるみをとると魚信を感じた。いる!盛大にアワセるとドーンと来た!間違いない、強烈な緩急、突進のような引き込み。ああああ!早く見たい!

ハマフエフキ

ヘッドライトで照らした海面に浮上したのは5年の間待ち焦がれていたハマフエフキ。感極まって釣り上げた後の事はあまり良く覚えていない。サイズは64cmだった。夕方から投げっぱなしだった ユムシは中身が抜けて口から垂れていた。

同行の方は夕方からフカセでイサキを釣っていてタイドプールに泳がせていたのでストリンガーをつけそこに入れておいた。涙が出るほど嬉しい1尾であったが、ここから地合いに突入、サーフリーダーを投げ直したあと、ボトムキングを回収。思いつきで磯にいたイワガニを刺して投げるとすぐにハマフエフキがヒット。沖側は少し水深があり手前の根が心配だったが、ツインパワーのゴリ巻きで難なく浮上。

こちらもほぼ同サイズの60cm級。2尾目を釣り上げた頃にワンドを攻めていた同行者もハマフエフキを釣り上げた。両者とも本命を仕留めることができて非常に楽しい。沖側のボトムキングを打ち返すと連続でハマフエフキがヒットした。

地合いは20時半から21時半のちょうど1時間だったようで、そのあとは30分おきにコロダイ、ホウライヒメジ、カサゴ、同行方がフエダイと多彩なゲストが釣れ続いた。

コロダイ
ホウライヒメジ
カサゴ
フエダイ

充分な釣果に満足し日付が変わりアタリが遠のいたので帰路に着く。が、ハマフエフキ4尾が全てタイドプールで死んでしまい、クーラーボックスが魚でパンパンな状態での磯からの帰還となった。20分ほどで到着した釣り場から道路に出るまでに4時間以上かかってしまった。入釣困難な場所はキープする魚に気をつけなくては。

帰りのバス停で再び車谷さんチームと合流。72cmのハマフエフキが釣れたそうで、フエダイのみをキープしていた。

前浜まで戻ってからコインシャワーの場所を教えてもらい、タオルまで頂いて大変お世話になってしまった。

前日同様凪の海。ゆったりと下田港へ帰還した。

帰宅して4尾のハマフエフキを捌くとこの量。本当に必要な量だけ持って帰ろうと気をつけるようになりました。

メインタックル

竿:ボトムキング 

リール:shimano ツインパワーsw14000

道糸:ナイロン16号

ハリス:バリバス30号

針:太地ムツ22号

ユムシ放置タックル

竿:shimano サーフリーダー405cx-t

リール:パワーエアロ プロサーフ太糸使用

道糸:PE6号

ハリス:バリバス30号

針:太地ムツ22号

投稿者: kajitani28

沼津・伊豆半島をホームに大物を狙う投げ釣り師です。

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